合流!地球連合艦隊、最終決戦に臨め!



「相原、地球の様子はどうだ?」

「はい。北米、ヨーロッパの一部エリアで、まだ激戦が続いている模様。アジア方面では防衛軍基地のある日本で未だ激戦が続いています。」

「……そうか。」
古代は、奥歯をギリッと噛みしめた。

「それからクルーの家族の安否ですが、軍・派遣医療関係者以外の方の無事が確認されています。艦長の御家族も――と言っても雪さん以外ですが、無事だそうですよ。」

「……そうか。情報を入れてくれたのは晶子さんだろう?すまんな、相原。」
古代は恐縮する。

「いえ。みんな気がかりでしょうからね。雪さんは他の医師団の人達と一緒に、あちこち駆け回ってるんでしょう。彼女のことだ。きっと大丈夫ですよ。」

(いや、雪のことだから、かえって心配なんだよ。)
古代はそう思って、相原の気遣いに心から感謝しつつも、つい苦笑した。

「間もなく本星艦隊との合流ポイントに入ります。」
ケリーの声が、いつになく緊張している。

「本星全艦隊、敵艦と交戦中。どうも苦戦しているようですね。」
古代を振り返り、相原が眉間に皺を寄せる。

「そのようだな。クレティアン司令とコンタクト取れるか?」

「はい。あ、応答あります。モニター切り替えますか?」

「いや、音声のみでいい。」

「はい。」

「こちら遊動艦隊旗艦フォンロンの古代、クレティアン司令、そちらの様子は?」

「なんとか踏み止まってる状態だ。」
古代の問いに苦しげに答える本星艦隊司令のクレティアン。

「フォンロン、アリゾナ、ビスマルク各艦隊、布陣Xを取りながら、間もなく合流する。本星艦隊、こちらに合わせた陣形を取られたし。」

「うむ。」
苦しい戦いを強いられながらも、クレアティンの力強く頷く声が届く。

古代はグッと拳を握り締める。
土方が振り返り、深く頷いた。


フォンロン、アリゾナ、ビスマルクの各艦隊は、各々、指示された布陣を取り、合流ポイントに入った。

「敵艦隊、捕捉!攻撃圏内です!」
緊迫したケリーの声。

古代は深く頷き、大きく声を張り上げた。
「これよりミッション03を遂行する!」

間髪入れず土方が戦闘指揮を取る。
「ファルコン発進!各砲塔、砲撃準備!」

「亜空間ミサイル、攻撃圏内!」

「亜空間システム作動準備OK!」

「了解!目標捕捉!亜空間ミサイル、発射準備OK!」

「亜空間ミサイル、発射とともに砲撃開始!」



――地球連合艦隊と新生ボラー艦隊、最終決戦の火蓋が切って落とされた。


ボラー艦隊は、新手の艦隊を捕捉していたものの、本星艦隊の粘り強い反撃に体勢が整わず、外惑星連合艦隊からの攻撃に、数隻が沈んだ。

劣勢にあった本星艦隊であったが、一気に形勢逆転を計るべく猛反撃に打って出、尚且つ、合流艦隊とのミッションを遂行すべく、陣形を取ってゆく。


「本星艦隊、陣形整いました。ミッション遂行に影響ありません。」

「了解!カメレオン・クラッシャー、準備にかかれ!」

「ファルコン隊、攻撃圏内より離脱し待機せよ!」

『ラジャー!』

「亜空間システム異常なし。カメレオン・クラッシャー準備完了!」
緊張のためか、別人のような桑原。

「出力充填、120パーセント!」
徳川の声が上ずる。

各艦が、それぞれの隊形を取る。

「カメレオン・クラッシャー、発射準備。目標、敵ボラー艦隊。」

「敵艦隊捕捉。データ転送完了。」

「発射!!」

目標地点でカメレオンが浮上。目映い閃光が網状に広がった。
同時に。
敵艦は次々に爆発してゆく。

合流艦隊の先制攻撃に、大打撃を受けるボラー。
しかし、的艦隊は新兵器カメレオン・クラッシャーによる攻撃を阻止すべく、月を盾に取る陣形を張ってきた。

猛然と立ち上がり、声を張り上げる古代。
「予測済みだ!隙を与えるな!ファルコン、出撃!各砲塔、生きている艦に向けて一斉砲撃!」



地球と新生ボラー。
互いの生存を賭けて、更に激しい攻防が始まった。



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